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2010年 05月 30日
言いそびれた言の葉は
ひらり手のひら するりすり抜けてく 落とし物打ち寄せる 浜辺はきっと 胸の奥深く 頼りない笹舟に 小さな花びら落として 行き先も告げぬまま 季節は次の街へ 重い扉開いては 差し込む光に 埃煌めいた 本棚の影に隠れ 借りられてゆく本を眺めてる 隣り合う背表紙に 書かれた言葉を繋いで 僕らただそれぞれに ページをまためくる 2009年 03月 23日
履き古した靴のかかとに沁みた季節
またひとつ 忘れてしまいそうさ なんでもないことは忘れてしまう前に 書き留めて心に枝折挿もう 想いは深まり 角のポストも赤く色づく 宛のない言葉に切手貼ろう ぐるりと見渡せば空高く浮かぶ 雲の隙 降り注ぐ光 季節は深まり ふたりの恋も赤く色づく 伸びる影連れ添って歩こう 2009年 03月 23日
乾いた言葉で隙間を埋めても
虚しさだけが心を満たす いっそこのまま風に吹かれて 揺れる木の葉を眺めていよう 鋭く尖るつららのように 透き通るその目で 僕を見透かして 乾いた心にぽっかり空いた 穴は深くて暗いけれども 埋めずにそのまま掘り下げてみるよ 湧き出る想いで井戸を満たそう ここは海辺の小さな世界 なにくわぬ顔してさ ひらり平泳ぎたいんだ 2009年 03月 23日
長い夜にそっと息を潜め
朝焼け色に染まる想いひとつ 雨音で目が覚め 毛布で耳を覆い あと5分このまま 眠らせてくれないか 息を切らしながら 駅までの道を急ぐ 何か忘れたような 思い出したような 風にひるがえる 透明な傘の上で 雨粒はタッブ踊り続ける 僕らを乗せる地下鉄は今日もまた 二つ前の駅を出たところ 街にあかりを誰かが灯して 僕らは家に 水たまりは空へ 帰る 僕らを乗せる地下鉄は今日もまた 二つ前の駅を出たところ 長い夜にそっと息を潜め 朝焼け色に染まる想いひとつ 2009年 03月 23日
何か言いたげな空の下 僕は上の空
風になびいてる芝に委ね 君は木漏れてる 途切れ 途切れ 言葉 隙間 伸びる影を踏んで遊ぶ ...笑う ...遊ぶ ...黙る やがて沈む夕日見つめ 伸びる影はそっと離れ 振り向いたよ 足は止めず いつかここで じゃあまたね 2009年 03月 23日
廻る洗濯槽の中
ひとつに混ざり合う二人 募る想い溢れ出して 時の渦の中に溶ける 洗いざらしたシャツを着る 互い違いに掛けたボタン ほつれてみたり 廻る時計の針の穴 糸を通し縫い合わせる 過去と未来結ぶ糸で 今はあやとりをしている 絡まったまま解かずに ほんの少しのイメージで 何が見える? < 前のページ次のページ >
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